数あるロックマンのナンバリングシリーズの中でも1、2を争うほど難しいといわれている『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』。
プレイしたことのある人にとっては、様々な意味で「忘れられない作品」として強く記憶に刻まれているのではないでしょうか・・・
1980年代に発売されたアクションゲームの中でも完成度が高く、
発売当初はもちろんのこと、現在でも多くのゲーマーから高い評価を得ている作品となっています。
今回は、1988年12月にファミリーコンピューター用ソフトとして発売された『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』についてご紹介していきます。
発売日 | 1988年12月24日 |
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対応機種 | FC/PS/PSP/PS Vita/PS3/3DS |
ジャンル | アクション |
プレイ人数 | 1人 |
発売元 | カプコン |
目次
『ロックマン2』のおもしろい点・魅力
「難しすぎる」という感覚が「たのしさ」へと変わっていく
操作は「横移動」、攻撃手段の「ロックバスター」、「ジャンプ」の3種類ですが、
そのシンプルな操作方法ゆえ、攻略を楽にするような動作が存在しません。
ボスを倒すと「特殊武器」の使用が可能となりますが、
ステージ進行に役立つものは、ごく一部しかないため、基本的にはプレイヤーのアクションゲームのセンスが問われます。
多くのゲーマーから「むずかしすぎる」と評価されてはいるものの、クリアできないほどの難易度にはなっておらず、徐々に感覚をつかんでいけるような絶妙なゲームバランスになっているため、
ゲームを進めるにつれて
というような感覚になっていきます。
「むずかしさが徐々に楽しさに変わっていく」というのが、ロックマン2の大きな魅力の1つですね。
音楽業界に大きな影響を与えるBGM
「ロックマン2のBGMは1度聞くと忘れないほど印象に残る」
「魅力的で中毒性のある曲が多い」
ロックマン2をプレイした人からは上記のような感想がよく聞こえてきます。
ボス決定デモのBGM関しては、大人気ゲーム「スマッシュブラザーズ」シリーズにロックマンが参戦となった際に使用され、
シルエットに包まれていたロックマンの登場とともにBGMが聞こえてきた瞬間、その映像を見ていた多くのゲーマーからは歓喜の声が上がりました。
ロックマン参戦の映像を視聴していた海外のファンの中には
「メガマン!?メガマーーーーン!!!!!!」
というように大興奮していた方もいました(笑)
2019年にはアイドルグループTEAM SHACHIの『Rocket Queen feat.MCU』という曲の中にワイリーステージのBGMが使用されており、
ロックマン2はゲーム業界のみならず、音楽業界に対しても多大な影響を与え続けています。
ゲームのBGMは有名どころだと、スーパーファミコンで発売された名作RPG『クロノトリガー』も国外に大きな影響を与えていますが、
ロックマン2も負けてはおらず、BGMは海外でも高く評価され、今もなお、多くのゲーマーに受け入れられています。
ゲーム性だけでなく、音楽性もロックマン2の大きな魅力の1つだということがわかりますね。
視覚的にも楽しめる数々のステージ
流れる床や天井から落ちてくるトラップなど、プレイヤーを楽しませるための様々な仕掛けが各ステージにありますが、
背景にも思わず関心させられるような凝った部分が存在します。
上記は8体のボスのうちの1対である『メタルマン』のステージ。
足場や天井など、操作キャラに影響する部分がよく作り込まれているというのは、もちろんのことなのですが、特に注目してもらいたいのがステージの背景に存在する無数の歯車。
操作キャラに直接影響を与える部分ではないにもかかわらず、ロックマンの後ろに見える無数の歯車はステージの進行中、常に回転し続けます。
ロックマン2と同時期に発売されていた様々なゲームを今思い返しても、背景に力を入れていたアクションゲームはそれほど存在していませんでした。
ネタになるほどの魅力を秘めたボス
ロックマン1でも『ガッツマン』や『カットマン』、『エレキマン』など、強く印象に残るような個性的なボスが6体登場しました。
ナンバリングシリーズの2作目となる本作では、ボスの数が8体へと増加。それに伴いステージも2つ増加したため、1作目と比べ、ロックマン2はさらにやりごたえのあるアクションゲームへと進化しました。
登場するボスは最近のゲームキャラと比較すると時代を感じてしまう部分が多少あるものの、
名前を言われると
と、即座に思い出すことができるほど印象に強く残るボスが多いです。
有名どころでいうと上記の画像右側に登場している「エアーマン」は、『エアーマンが倒せない』という楽曲の題材にもなっています。
そのため、ロックマン2をプレイしたことがない人でもエアーマンを知っている方は非常に多いです。
ただ、ロックマン2のボスキャラが印象に強く残る理由は、「思い出」というよりは「トラウマ」という要素が強く関係しているような気がします(笑)
『ロックマン2』が難しいと言われる理由
「初見殺し」となる要素が多い
ロックマンのナンバリングシリーズの中でも「むずかしい」と評価されることが多い本作ですが、
その理由はステージ中に存在する仕掛けが原因といえるでしょう。
上記は「クイックマン」というボスのステージなのですが、画面上に何本も黄色いレーザーが伸びていることが画像を見てお分かりいただけると思います。
そのレーザーですが、
触れるとロックマンが一撃で死にます。
この場所は上から下へと進むようになっているのですが、
地面に着地してすぐに移動しなければ、レーザーが飛んでくる「プーイ」という効果音と共にロックマンが死にます・・・
このステージは道中の難易度が高いだけでなく、ボスであるクイックマンもかなりの強敵。完璧な初見殺しステージとなっています。
上記の画像は「ヒートマン」というボスのステージなのですが、
ここもクイックマンと同様、難易度が高いステージとなっており、多くのプレイヤーから恐れられているステージの1つです。
クイックマンステージのようなレーザーはないものの、「落ちると一撃で死ぬマグマ」がステージの一部の床部分に存在します。
それだけなら難易度が高いということはありませんが、問題は「マグマの上を進むには、消えるブロックの上を渡らなければ進めない」という部分。
足場となるブロックは「一定時間が経つと消失し、また一定時間が経つと現れる」という性質を持っています。
ブロックは出現パターンがあるため、出現するタイミングさえ把握してしまえば、マグマの上を渡っていくことが可能となりますが、
という考えが頭をよぎり、プレッシャーを強く感じてしまうスポットでもあります。
8体のボスの内、多くのプレイヤーから「むずかしい」という声が聞こえてくる2つのステージをピックアップしてご紹介しましたが、
ロックマン2には上記の2ステージ以外にも「初見殺し」といわれるスポットが何か所も存在します。
・昨今のアクションゲームのように操作に関するチュートリアルがない
・一撃死になるようなトラップがステージ中に多く存在する
ロックマン2が「難しすぎる」と言われている要因は、個人的には上記の2つの理由が大きく関係していると思います。
まとめ
ファミリーコンピューターで発売されてから数十年以上経つ現在も、国内外の多くのファンやゲーマーから支持され続けている『ロックマン2』。
一般的なアクションゲームと比較すると難易度が高めですが、クリアした際の達成感は感動すら覚えるレベルとなっています。
ファミリーコンピューター以外で『ロックマン2』をプレイできる機種は?
ファミリーコンピューターとロックマン2のゲームソフトを用意するというのは厳しいものがあるので、
という方は、『ロックマン』の1~6が収録されている「ロックマン クラシックス コレクション」でプレイすることをおすすめします。
「ロックマン クラシックス コレクション」が遊べる機種は以下の通りです。
・ニンテンドー3DS(パッケージとダウンロードの両方あり)
・プレイステーション4(ダウンロード配信版のみ)
・Xbox One(ダウンロード配信版のみ)
・steam
・ニンテンドースイッチ(ロックマン クラシックス コレクション1+2)