本記事では、ニンテンドースイッチ版「きたのたましい」の実際にプレイした感想を紹介していきます。
・動物を操作するゲームが好き
・アクションゲームが好き
・神秘的な世界観を感じられるゲームがしたい
・謎解き要素のあるゲームが好き
・広大なフィールドを駆け回るゲームが好き
筆者がプレイしたニンテンドースイッチ版の「きたのたましい」は、普段だと2000円以上しますが、セール中だと1000円以下まで価格が下がるため、
もし、プレイしてみようと考えている方は、セール期間中に「きたのたましい」を購入することをおすすめします。
目次
「きたのたましい」の良かった点&おすすめポイント

神秘的な世界の冒険
本作は、広大な自然が多く登場する作品なのですが、
スタート直後に登場する美しい白銀の世界をはじめ、プレイヤーに神秘的な雰囲気を感じさせるステージやギミックが数多く登場します。

雪のフィールドでは、雪景色のキレイな世界が広がるだけでなく、フィールドを進んで洞窟内に入ると、壁や天井を覆う「氷の青」と「雪の白」が壁面と合わさり、なんともいえない美しいコントラストを作り出しています。

近代的な人工物は登場せず、古代文明の時代に作られたギミックやフィールドは、神秘的な雰囲気を感じさせてくれます。

製作者のこだわりを感じるキツネの動作
動物が主人公のゲームでは、「ひっかく」や「ほえる」、「かみつく」といった動物らしいアクションがあることはめずらしくありません。
本作も他の動物ゲーと同様、主人公であるキツネには様々なアクションがあるのですが、その中でも筆者がとても心を動かされたアクションがあります。
それは、ボタンを押すとキツネがシッポを左右に振るというアクション。
Switchの「きたのたましい」、
ボタン押したらキツネが吠えるという要素だけでもけっこう満足してたのに、
ボタン押せばモフモフの尻尾をフリフリできるという最高要素まであるのか…
#ニンテンドースイッチ pic.twitter.com/gPFB8RA4D2
— エナ@ゲーム好きブロガー (@kii_ena) October 29, 2025
シッポを振るアクションは、序盤から使用することができるのですが、実はこのアクション、特にこれといって何かの役に立つわけではないんです。
と、思われる方もいると思います(笑)
「シッポを振るだけ」というアクションを紹介した理由なんですが、
このアクションを行うと、シッポを振ったときに「ブンッブンッ」という効果音が鳴るんです。
動物好きの方なら理解していただけると思うのですが、動物のモフモフのシッポって「一種の萌え要素」なんです。
1つだけこういう要素を遊び心として盛り込むなら、やっている作品は他にもあると思いますが、「きたのたましい」は、シッポを振る以外にももう1つ、無意味な動作があります。
そのもう1つの動作というのは、「水の中から出ると体をブルブルさせる」というもの。
この「水から出た後のブルブル」は、シッポを振るのと同様、特にゲームに影響を与えることのない無意味な動作なのですが、シッポを振るのとは大きく異なる部分があるんです。
それは、
水から出ると勝手にブルブルしてしまい、ブルブル中は1秒程度の間、行動不能になる
というものなんです。
タイムロスにもなり、ゲーム自体のテンポを悪くなるため、ユーザーからすると間違いなくいらない要素であるのは間違いありません。
それにもかかわらず、わざわざゲームに盛り込んでしまう製作者の謎のこだわり。
他者に理解されるかどうかを気にすることなく、世の中に出すゲームにこの要素を盛り込んでしまう製作者の遊び心、筆者はかなり好感が持てました(笑)
ただ、全部のアクションに謎のこだわりや遊び心を盛り込んでしまうわけではなく、攻略に必要不可欠なアクションに関しては、しっかりと作り込まれているため、
ゲームとしての軸やバランスはブレておらず、本筋の部分はきっちりと楽しめる作品となっています。
インディーズゲームとは思えないレベルの広大なフィールド
ゲーム開始の序盤では、「一本道の作りのステージが続くのかな?」という印象のフィールドが多く、ステージの作り込みに対してそこまで期待はしていなかったのですが、
ゲームを進めていくと、良い意味で大きく期待を裏切ってくれました。
序盤は、雪山で強制的に進むスライダーのような一本道が続いたり、山岳地帯でも高低差を上手く利用したステージがあるものの、想定内通りのルートが多かったため、
フィールドやステージの作りに関しては正直、あまり期待していなかったのですが、
物語を進めていったところ、オープンワールドに匹敵するレベルの作りこまれた広大なフィールドに驚愕させられることに。
山のフィールド。
アルプス山脈なんじゃないかってくらい広い。山道の先が見えない。

湖のフィールド。
湖面がキレイ。ただ広いだけでなく、フィールドも細かく作りこまれています。

フィールド広すぎて、わたしだけじゃなくキツネも「ここどこ?」みたいな顔になる。

古城のフィールド。
広いうえに禍々しいフィールド。キツネじゃなくてリンクを立たせたら、もうただのブレスオブザワイルド。

やっと城内に潜入。城壁内の道の長さがおかしい。
移動手段が徒歩とダッシュしかないキツネには荷が重い広さのフィールド(笑)

物語を進めていくと、序盤とは比べ物にならない広さのフィールドが登場しますが、
これだけ作りこまれた広大なフィールドは、世の中に存在するインディーズゲームの中でもなかなか見ることのできないレベルといえるでしょう。
「きたのたましい」の気になったところ

収集アイテムのある場所がわかりにくい
本作には、ステージ内に「杖」が存在し、その杖を持ってステージ内に横たわっている「シャーマン」の魂を開放するという収集要素が存在するのですが、
序盤は、フィールドがそこまで広くないため、杖もシャーマンも発見に苦労することはそれほどありません。

しかし、ストーリーを進めていくと段々とフィールドが広くなるため、杖とシャーマンを発見するのが難しくなっていきます。
高低差がある山や、複雑な地形の古城などのフィールドにいるシャーマンに関しては、かなり見つけづらく、杖やシャーマンを見落としたままステージをクリアしてしまうことも珍しくありません。

シャーマンの収集は、ストーリー本編に影響しないため、すべて集める必要はありませんが、トロフィー獲得や、主人公のキツネのカラー変更といった要素の開放には欠かせない存在となっています。
普通に進めていても、それなりに見つけることは可能ですが、コンプリートを目指す場合はチャプターのやり直しや、フィールドの細かい探索は避けられないと思っていいでしょう。

「きたのたましい」の評価・感想まとめ

「きたのたましい」は、シリーズ第1作目で、インディーズゲームということもあり、あまり世間に浸透していない作品ではありますが、
物語のメインとなる謎解き要素の面白さは、メジャータイトルにも決して負けておらず、丁寧に作りこまれたフィールドに関しては、インディーズゲームの枠を超えている完成度だと、筆者は感じました。
steamなどのプラットフォームでは、海外からの評価も非常に好評となっている作品となっているため、
興味を持った方、アクションゲームや動物のゲームが好きな方はぜひ一度、「きたのたましい」をプレイしてみていただきたいと思います。
筆者がプレイしたニンテンドースイッチ版の「きたのたましい」は、普段だと2000円以上しますが、セール中だと1000円以下まで価格が下がるため、
もし、プレイしてみようと考えている方は、セール期間中に「きたのたましい」を購入することをおすすめします。






