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スーパーマリオRPG【レビュー/感想】夢のコラボが生み出した傑作

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どうも、エナ(@kii_ena)です!

マリオシリーズといえば「アクションゲーム」を連想する人も多いと思いますが、今回紹介する「スーパーマリオRPG」は、マリオシリーズ初のRPG作品。

 

「マリオ」と「RPG」という初めての組み合わせに、世界中からも多くの注目を浴びただけでなく、

「マリオシリーズ」や「ゼルダの伝説」、「星のカービィ」などのビッグタイトルを手掛けている任天堂と、

「FFシリーズ」や「聖剣伝説シリーズ」などの大人気ゲームを手掛けているスクウェア(現スクウェア・エニックス)が共同で制作にあたった作品として、発売当初は大きな話題となりました。

今回は、そんな2つの大手ゲーム会社が夢のコラボを果たして生み出したスーパーファミコンの傑作「スーパーマリオRPG」のレビュー・感想をご紹介していきます!

豊富なギミックでアクション性を存分に楽しめるフィールド

RPGというと、「平面なフィールドを十字キーで操作し、ランダムエンカウントで敵と戦う」というイメージを抱く人も多いと思いますが、

スーパーマリオRPGでは、フィールドに様々なギミックが配置されており、進むためにはアクションゲームと同様の操作が求められます。

フィールドは「クォータービュー(斜め上方からの視点)」による立体構成で表現されています。

高い位置にあるコインやアイテムを回収する際には、配置されているブロックなどのギミックへジャンプするなど、マリオシリーズでもおなじみのアクションを駆使して進んでいくことになります。

このアクション性がこのゲームの大きな特徴の一つと言えるでしょう。

 

一部のフィールドにはマリオシリーズでおなじみの無敵アイテム「スター」も登場し、

無敵状態だと敵シンボルに接触しても戦闘にならず、接触することにより敵を撃破および経験値入手となります。

フィールドの操作は基本的にアクション性になっているため、戦闘ばかりで疲れてしまうことも少なく、RPGをプレイしたことが無い人や、RPGが苦手という人でも十分に楽しめるでしょう。

私が初めて遊んだRPGがこの作品だったのですが、この作品をプレイしてからRPGがとても好きになりました。RPGの楽しさを知るにはオススメの1作と言えるでしょう。

 

ストーリーを進めていくと様々なダンジョンが登場し、その中にはファミコンのスーパーマリオブラザーズの地下ステージをモチーフにしたダンジョンなども登場します。

懐かしさを感じられるような様々なフィールドやギミックが配置されているので、ちょっとした思い出に浸ることもできますね・・・

 

ストーリー後半になると縦方向に進まなければならないフィールドもあるのですが、視点の関係もあり、なかなかうまく進めないことも。

序盤のフィールドよりは進むのがむずかしいものの、「何回かやればクリアできる」というレベルなので、アクション的な楽しさを無理なく感じられるところも個人的には良いと思いましたね。

移動する際のアクションに失敗しても、従来のマリオシリーズのようにゲームオーバーになる心配も無いので、気兼ねなく操作を楽しむことが出来ます。

戦闘システムはRPGとアクション、両方の要素を楽しめる絶妙なバランス

戦闘システムはFFやドラクエなどのRPGと同じくターン制となっており、基本的には素早さの高い順に行動をしていくことになります。基本的にはシンボルエンカウントによってバトルに突入します。

行動のコマンドは各ボタンに割り振られており、A(通常攻撃)、X(アイテム)、Y(スペシャル技)、B(防御・にげる)となっている。

スペシャル技を使用する際にはFP(一般的なRPGでいうMP)を消費することになり、FPはパーティ全員で共有する方式。

今作では、アクションコマンドが採用されており、通常攻撃の際にはタイミングよくボタンを押すと敵に与えるダメージ量がアップし、防御もタイミングよくボタンを押すとダメージが軽減されます。

スペシャル技を使用する際には、「タイミング良くボタンを押す」、「ボタン連打(連射パッドによる高速連射は無効にされる)」、「溜め(ボタンの長押し)」、「十字キーをガチャガチャする」といった操作により、ダメージや効果がアップします。

アクションコマンドの成功・失敗によって戦闘が左右される場面もありますが、戦闘回数を重ねるうちに自然と体がアクションコマンドのタイミングを覚えるので、無理なく徐々に戦闘技術が上達していき、より戦闘を楽しめるようになっていきます。

マリオのスペシャル技「スーパージャンプ」に関しては、100回連続で飛べると特別なアイテムがもらえるというイベントもあるので、戦闘以外でもアクションコマンドの技術の上達は役に立つでしょう。

エナ
エナ
スペシャル技のスーパージャンプは回数を重ねるごとにアクションコマンドの成功タイミングがシビアになるため、100回連続ジャンプに挑戦する場合にはガチで挑みましょう・・・100回連続跳べるプレイヤーは本当に一握りです(笑)

コマンド入力後に操作が要求されるため、一般的なRPGよりも戦闘の奥深さを楽しむことができます。

RPGとアクション、両方の良いところを楽しめる画期的な戦闘システムと言えるでしょう。

魅力溢れる個性的なキャラクター

今作ではパーティメンバー、敵キャラクター、共に個性的でデザインも良く、印象に残るキャラが非常に多かったと感じました。

ここからは、ほんの一部のキャラクターではありますが、ざっくりと紹介していきます。

パーティメンバー

マリオ

マリオシリーズ及び、スーパーマリオRPGの主人公。

マリオの世界では有名人なのだが、なぜか今作では顔を知られていないことが多く、得意のジャンプで身分を証明する場面が多いです(笑)

今作では言葉を発することが全く無く、主にボディーランゲージやパントマイムといった身体の表現によって相手との意思疎通をはかります。

武器はパンチグローブ、ハンマー、亀の甲羅。防具はツナギ。

 

マロ

白くてフカフカした身体をしている男の子。お使いの途中に困り果てていたところをマリオに助けられ、旅に同行することになります。

泣くと雨が降るという特殊な体質で、戦闘時には腕が伸びたり、上半身と下半身が分離するなど、かなり変わったモーションをプレイヤーに見せてくれます。

スペシャル技では回復魔法と攻撃魔法の両方を使用できるので、主にサポートキャラとして活躍。

武器は杖、グローブ、シンバル。防具は・・・パンツ。

もっと別な防具は無かったのかな(笑)

 

ジーノ

マリオワールドとは異なる「夜空の世界」からやって来た天空の死者。

ローズタウンの宿屋の息子が大事にしている人形「ジーノ」に宿り、マリオたちと行動を共にするようになる。基本的にクールで、若干キザな振る舞いを見せたりします。

パーティメンバーで唯一、攻撃力上昇のスペシャル技を覚えるだけでなく、アクションコマンド成功でザコキャラに対して9999という驚異的な大ダメージを与えるスペシャル技「ジーノカッター」が使える。(※ボスに対しては本来、9999ダメージを与えることが出来ないジーノカッターだが、カリバーのみ有効

武器はロケットパンチやスターガンなどといった人形用の腕パーツ。防具はマント。

ジーノの本当の姿はエンディングで明らかになります。

 

クッパ

マリオシリーズではおなじみのボスキャラ。乗っ取られてしまったクッパ城を取り戻すためにマリオたちと共に行動を共にします。

自分の城を乗っ取られた今作では、いつものような威厳は無く、消極的な一面が多くみられます・・・(笑)

HPや攻撃力が高いため、パーティに加入後に即戦力として活躍してくれる。敵を「恐怖」や「毒」などの状態異常にするスペシャル技が使用可能。

武器はツメやワンワン。防具は甲羅。

 

ピーチ

マリオシリーズのヒロイン。

今作ではクッパにさらわれた後、マリオに救出されるも、クッパ城がカジオーたちによって襲撃された衝撃により、ブッキータワーまで飛ばされ、ブッキーによって監禁されます。

救出後は、城を抜け出してマリオたちと行動を共にします。従来のマリオシリーズと違い、今作ではお転婆な振る舞いが多くみられるでしょう。

HPや状態異常、戦闘不能を回復するスペシャル技を多く覚えるため、戦闘では回復役として活躍。

武器はグローブ、パラソル、センス、フライパンなど。防具はドレス。

 

敵キャラクター

クロコ

マリオたちの前にたびたび現れては、旅の邪魔をしてくる紫色のワニの姿をした泥棒。

序盤から中盤はマリオと敵対しているものの、ストーリー後半になるとなぜか協力者になります。

強さはなかなかのものなので、しっかりレベル上げて挑まないとアッサリ全滅させられてしまうことも。マリオの「ファイヤーボール」を使用すると動きを封じることが可能。

「○○マ~ス」、「○○デース」などの言葉を語尾に付けたり、発言の中によく英語を混ぜて会話してきます・・・ルー大柴みたいに(笑)

 

ブッキー

自分の花嫁にするためにブッキータワー最上階にピーチ姫を監禁した、ブッキータワーの主。

ヒゲ面のオジサンですが、機関車やカブトムシなどを好むなど、子供のような一面を持っています。かなり感性がズレている変わり者といったところ(笑)

普通にストーリーを進行していると、ブッキーとは戦闘に発展することはありませんが、

ブッキータワーで発生するカーテンゲームのイベントで3回連続でブッカー(ブッキーの手下)に見つかるとブッキーとの戦闘が発生します。

戦闘では強力な物理攻撃を行い、即死レベルのダメージを与えてくることも。ふざけた感じに見える敵ですが、高いダメージを与える攻撃でマリオたちを苦しめてきます。意外と油断が出来ない強力なボスです。

一度プレイすると決して忘れない、強烈で不思議な敵キャラです(笑)

 

マルガリータ

頭に緑のオウムを乗せている、変わった見た目の女性の敵キャラ。部下のドド(太った黒い鳥)を行方不明になったマシュマロ王国の王子と偽り、国の実権を握ろうとした。

語尾に「○○ザマス」というザマス口調で喋り、周りに対して高圧的な態度をとるだけでなく、人使いが非常に荒い。

部下のドドはいつも雑に扱われているため、マルガリータの目の届かない所で八つ当たりとしてマルガリータの像をクチバシでつついています・・・(笑)

戦闘ではガード不可の全体攻撃を多用するだけでなく、状態異常攻撃もしてくるため、非常に厄介な敵キャラと言えるでしょう。

ブッキーと並ぶくらい印象に残るキャラクターですね。部下のドドも良い味を出しています(笑)

 

FFとスクウェアの世界観を隠し要素という形で取り入れてくれた

ある条件を満たすと、とある町の封印されている扉が開きます。

その扉の奥は異次元になっていて「クリスタラー」という隠しボスが現れるのですが、

その敵のデザインとグラフィックはスクウェア、そしてFFファンにとってはたまらないものでした・・・

隠しボス「クリスタラー」は、本作のために野村哲也氏がファイナルファンタジーを意識して描いたオリジナルのモンスターとなっています。

各属性のクリスタルを従えており、クリスタラー戦では3対5の戦闘が繰り広げられることになります。

強さは間違いなく今作最強。ラスボス以上に高い能力、様々な攻撃方法でマリオたちを苦しめてきます。

マリオの世界観一色なのかと思わせておいて、この隠し要素。。たまらなく嬉しい演出と言えるでしょう・・・

 

ミニゲームが豊富なので寄り道要素もかなり楽しめる

ミニゲームの種類が10種類以上あるため、今作は寄り道要素が非常に充実していると言えるでしょう。

ミニゲームをクリアすると冒険に役立つアイテムや装備が手に入るだけでなく、新記録を出すともらえるアイテムも豪華になるので、モチベーションを上げる要素もしっかりあります。

「ヨッシーレース」や、シューティングゲームの「ばくれつカブトムシ」、コインを集める「ワイン川下り」あたりは、時間が経つのを忘れるくらい熱中してましたね。。

ストーリーも楽しいですが、ミニゲームもかなり楽しめる要素となっています!

まとめ

「スーパーマリオRPG」は、アクションとRPGの楽しい要素をバランスよく融合することに成功した傑作です。

この作品は、任天堂とスクウェアの協力が無ければ決して誕生することがなかった作品と言えるでしょう。

大手ゲームメーカー2社が手を組んだ夢のプロジェクトがこの1回限りだったことは、ゲーマーの私としては非常に残念に思いますが、

世界中から注目を集め、大ヒットしたゲームを誕生させたのが日本のゲームメーカーであったことを私は誇りに思います。

アクションゲームしかプレイしたことが無かった私にRPGの楽しさを教えてくれた本作を、ぜひ他の皆様にもプレイしていただけたら幸いです!

 

スーパーマリオRPGがプレイできるゲーム機種

2020年8月現在、スーパーマリオRPGをプレイできる機種・環境は以下の通りになっています。

・スーパーファミコン

・Wii(バーチャルコンソール)

・Wii U(バーチャルコンソール)

・ニンテンドークラシック スーパーファミコンミニ(内蔵ソフト)