どうも、ドラクエ好きのエナ(@kii_ena)です。
本記事では、ニンテンドースイッチ版の「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO(レトロ)」のプレイした感想をご紹介します!
「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO」とは
本作は、ゲームボーイ&ゲームボーイカラー用ソフト「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」(以下テリワン)の移植作品となっています。
ゲームボーイ、もしくはゲームボーイカラーを所持し、リアルタイムでプレイしていたユーザーには、「ドはまりするほど楽しかった」という記憶が強く残っていることかと思います。
テリワンの対応機種であるゲームボーイ&ゲームボーイカラーは、現在となってはリサイクルショップやフリマアプリくらいでしか入手することができないため、
GB版のテリワンは、プレイすること自体がむずかしい状況となっていました。
しかし、GB版テリワンの移植である「テリーのワンダーランドRETRO」がニンテンドースイッチとandroidアプリ、iOSアプリでも登場したため、
ゲームボーイやゲームボーイカラーを持っていないユーザーでも気軽に遊ぶことが可能となりました。
良かった点&おすすめポイント
まずは、「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO」を実際にプレイしてみて、良かったと感じた点や、おすすめポイントをご紹介していきます。
テリワンの「懐かしさ」が存分に楽しめる最高の移植
3DSで発売された「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」は、GB版テリワンのリメイクとなっており、3Dグラフィックの作品へと大きく進化を遂げていましたが、
本作は、GB版の移植となっているため、大幅な内容の変更などは行われず、GB版のテリワンの面白さとドット絵の雰囲気が当時のまま、変わることなく存分に楽しめるようになっています。
倒したモンスターが一定の確率で仲間になるのはもちろんのこと、一部のボスモンスターが仲間になるという点も変わっていません。
ストーリーを進行するうえで欠かせない施設である闘技場も、GB版テリワンと変わっておらず、
王妃やほかのマスターがお見合いの相手として出してくるモンスターも変更はないため、GB版をプレイしていたユーザーは、当時の記憶を思い出しながらゲームの懐かしさを楽しむことができます。
登場するマスターと、相手が従えているモンスターも変更されていないため、GB版のテリワンと同じ要領で攻略することが可能となっています。
GB版テリワンとは異なる点として、画面左上部に味方モンスターの現在の作戦が表示され、画面右側には、味方モンスター3体のステータスが表示されるようになりました。
過去に発売されたゲームなので、攻略サイトなども豊富に存在し、初めてプレイするユーザーでも比較的、進めやすくなってはいるものの、
状態異常などを多用してくる敵などにできる対策に関しては、そこまで多くないゲームとなっているため、「ヌルゲー」にはならず、十分な難易度が楽しめるようになっています。
ゲームボーイのようなレトロ調画面への変更が可能
テリワンレトロのゲーム画面は、基本の状態だとカラー画面になっていますが、
カラー画面だけでなく、ゲームボーイのようなレトロ調画面に切り替えることが可能となっています。
基本となるカラー画面以外に、以下の3つの画面へとパターンを変更することが可能となっています。
・モノクロ1
白と黒がメインとなっている、ゲームボーイポケットと同じモノクロ画面。
「鮮やかな色が多すぎると目がチカチカしてしまう」という人にもおすすめの画面。
・モノクロ2
黄色の濃淡による表示がメインとなっている、スーパーゲームボーイにもあったレトロ調画面。
「白黒だと味気なさすぎるけど、カラーだと目がチカチカする」という人にもおすすめの画面。
・モノクロ3
緑と黒による表示がメインとなっている、初代ゲームボーイと同じレトロ調画面。
「初代ゲームボーイの懐かしさを楽しみたい」、「初代ゲームボーイを知らないので、試しに遊んでみたい」という方におすすめの画面。
画面サイズが「大」と「小」に変更が可能!
テリーのワンダーランドはドット絵表示のゲームとなっているため、人によっては「小さすぎて少し見づらい」なんて場合もあるとは思いますが、
テリワンレトロでは、ゲーム画面の表示サイズを切り替えることが可能となっています。
・画面サイズ(大)
・画面サイズ(小)
画面サイズは小さいサイズがデフォルトとなっていますが、いつでもサイズの変更ができます。
「小さいとドット絵の画面が少し見づらく感じる…」という方は、画面サイズを大きいサイズに変更してみるといいでしょう。
背景の装飾も変更が可能!
テリワンレトロでは、プレイ画面の背景の装飾を6パターンの中から選び、セッティングすることが可能となっています。
・背景パターン1
右側にテリー、左側にはスライム、キメラ、メタルスライムが描かれている背景。
デフォルトの背景で、テリーのワンダーランドらしいイラストが描かれています。
・背景パターン2
テリーのワンダーランドのマスコットキャラにもなっている「わたぼう」が無数に描かれている背景。
スライムもまぎれており、かわいらしい印象の背景となっています。
・背景パターン3
たくさんのモンスターを引き連れて歩くテリーが印象的な背景。
GB版テリワンのメインイラストが描かれており、壁画のような色合いに仕上がっています。
・背景パターン4
テリーのワンダーランドのマスコットキャラクターである「わたぼう」が大きく描かれており、
テリワンではめずらしく、黒をメインとしたシックな印象の背景。
・背景パターン5
テリー(右下)、ミレーユ(左下)、わたぼう(右上)、わるぼう(左上)がドット絵で描かれており、
テリーのワンダーランドに登場するモンスター達も多く描かれているため、ポップな印象を受ける背景となっています。
・背景パターン6
うっすらとした光に照らされているタイジュの国と、無数の星が浮かぶ夜空が幻想的な背景。
本作でもストーリーに大きく関わってくる「星降りの夜」を連想するようなイラストが印象的です。
モンスターの配合パターンがGB版テリワンと同じ
正直、モンスターの配合パターンがGB版の時と変わったいないというのが、個人的に1番良かった点だと思いました。
配合パターンが変わっていないので、昔、レギュラーメンバーとしてパーティーに入れていた強いモンスターや、魔王系などのモンスターの最短配合ルートなど思い出しながら、本作を楽しむことができます。
たとえば、「ひょうがまじん」と「とり系」でホークブリザードが作れたな、と覚えていると・・・
ドラクエ6に登場したデュランあたりのボスキャラになると、最短ルートで配合しないとけっこう面倒くさかったりするのですが、
というふうに配合パターンを覚えていると・・・
ボスクラスのモンスターも無駄なく作ることができます。
時間をかけずに好きなモンスターでパーティメンバーを組むことができるため、配合パターンまでGB版のままであったことは、個人的にありがたい点でもあり、時間効率的な面でみても良い点だったと感じました。
気になったところ
ここからは、「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO」を実際にプレイしてみて、気になった点をご紹介していきます。
主要となる施設への移動が不便。
テリワンやイルルカのリメイク、ジョーカーシリーズなどでは、主要施設などへ移動を素早く行うための呪文などが存在しますが、
テリワンレトロはGB版のリメイクということもあり、移動を手助けする呪文などが存在しません。
ルーラなどの移動呪文が無いため、基本的にタイジュの国での移動のショートカットは、「崖から飛び降りる」という手段がメインとなります。
崖によるショートカットは、徒歩で移動するよりはマシにはなるものの、
王様のいる玉座から、配合ができる施設の「ほしふりのほこら」に向かう際には3回も崖から飛ぶ必要があります。
そして、「ほしふりのほこら」から旅の扉のある場所に行くには、タイジュの国の最下層にある「ほしふりのほこら」から階段を上ってタイジュの城まで向かう必要があります。
一応、ほしふりのほこらには、城の上にあるモンスター牧場まですぐに移動することができる「大きな植物のツル」がありますが、
植物のツルを使って移動しても、着地地点がモンスター牧場の隅になっているため、ほしふりのほこらから「旅の扉の間」に向かうには、
1.植物のツルをのぼり、モンスター牧場へと向かう。
2.植物のツルの着地地点となっているモンスター牧場の隅からタイジュの城へと向かう。
3.城内に入ったら玉座の間の入り口付近にある階段へと向かう。
といった、上記のような手順を踏まなければなりません。
移動の不便さに関しては、プレイしたユーザーはもちろんのこと、制作陣営も把握しているため、移植ではありながらも設定から移動速度の速さを変えられるよう、変更が加えられましたが、
それでもやはり、実際にストーリーを進めていると、移動のテンポが悪いと感じました。
落とし切りタイプのゲームであるため、大幅な改善はむずかしいでしょうが、
もし今後、switchに続く次世代ハードで本作が遊べるようになった際には、移動魔法である「ルーラ」の使用を可能にし、
ほしふりのほこらやモンスター牧場、旅の扉の間やバザー会場に時間をかけずに移動できるようにしてもらいたいですね。
「テリワンレトロ」の評価・感想まとめ
・配合が楽しく、時間が経つのを忘れる良作。
・レトロゲームではあるものの、やりこみ要素が豊富で、大人から子供まで楽しめる。
・セール中だと約1000円程度、定価でも1650円(2022年9月現在)で遊べるため、コスパも最高。
現行機種で遊べないレトロゲームも数多く存在する中、持ち運びができ、手軽に遊べるswitchやスマホでゲームボーイの名作であるテリワンが遊べるというのは最高としか言えません・・・
switch版は少ないデータ量(61.0MB)でダウンロードできてしまうため、switchのマイクロSDカードのデータ容量を圧迫せずに遊べるという点も非常にありがたいですね。
過去にゲームボーイのテリワンを遊んだことがある方だけでなく、未プレイの方にもぜひ、本作を遊んでみてほしいと思います!