求人広告などで高時給という待遇を知り、パチンコ屋さんのアルバイトに興味を持つ方はそれほど少なくありません。
しかし、パチンコやスロットを打ったことが無い人か人からしてみると、特殊な接客業なので仕事内容や勤務時間、待遇面などが分からず、
興味はあるものの、求人への応募をためらってしまうこともあると思います。
そこで今回は、パチンコ屋さんのアルバイトスタッフが行う主な仕事内容や時給、勤務時間や待遇などについて詳しく解説していきます。
目次
仕事内容
パチンコ店では「ホールスタッフ」と「カウンタースタッフ」という2つの持ち場ががあり、担当する場所によって行う仕事・作業が異なります。
ホールスタッフの主な業務
ホールスタッフの主な仕事内容ですが、「パチンコ」のコーナーと「スロット」のコーナーで行う作業が異なります。
「パチンコ」コーナーで行う主な作業
①:お客様が遊技中に使用するドル箱の上げ下げ
パチンココーナーの遊技台には「ドル箱」というパチンコ玉を入れる箱が設置されています。
お客様の遊技台に置かれているドル箱が遊戯中にいっぱいになったら、空いているドル箱と交換をし、当たりが続いているお客様には数分置きくらいにドル箱を渡すことになります。
また、遊技台上部のカウンターにある呼び出しボタンが押されると、通路上部にある呼び出し確認用のランプが点滅するので、
それを確認し、呼び出しボタンを押したお客様にドル箱を渡します。
パチンコ屋さんによっては「各台計数システム」というユニットが各台に設置されており、各台計数システムが設置されているパチンココーナーの場合はドル箱を使用しません。
②:計数機への玉運び
遊技が終了したお客様のドル箱に出玉が入っている場合は、出玉の入っているドル箱を計数機まで運び、機械の中に投入しなければなりません。
計数が終わるまでの間にお客様におしぼりを手渡したり、新台入れ替えの告知も行います。
ドル箱内にある出玉の計数が終わると出玉が記載されたシートが印刷されるので、そのシートをお客様に渡します。
上記で説明した各台計数システムがある店舗の場合は遊技台から直接、出玉数が記録されたICコインやカードが払い出され、
お客様自身でICコインやカードを景品交換カウンターまで直接持っていくことになります。
そのため、各台計数システムが設置されている店舗の場合は、計数機までドル箱を運ぶという作業はありません。
③:パチンコ台の清掃作業
遊技をやめて台移動を行ったお客様が座っていた遊技台は、丁寧に清掃を行います。
その際、飲み物の空き缶やペットボトル、ゴミなどが置いてあった場合は速やかに片づけます。
④:遊技台のトラブルの解消作業
パチンコ台は設備トラブルによって「玉詰まり」が発生してしまうと、遊技する玉や当たりによる出玉が排出されなくなることがあります。
それ以外にも遊技台盤面にある釘による玉詰まり(パチンコ玉がブドウの房のように溜まり、遊戯できなくなる)などのトラブルも起こります。
遊技台にトラブルが起きた際にはお客様によって呼び出しボタンが押されるので、迅速に対処しなければなりません。
「スロット」コーナーで行う主な作業
①:遊技台のトラブル解消
「メダルが排出されない」「メダル投入口が詰まる」「遊技台のシステムエラー」といったトラブルを解消します。
パチンココーナー同様、トラブルが発生した際にはお客様が呼び出しボタンを押すので、呼び出しランプを確認し、迅速にトラブルの解消にあたるようにします。
②:計数機へのメダル(出玉)運び
パチンココーナー同様、遊技をやめるお客様の出玉を計数機まで運び、投入します。
店舗の箱のサイズにもよりますが、「3000枚以上など、大量のメダルが出ない限りは箱を運ぶ機会はほとんど無い」と考えていいでしょう。
パチンココーナーよりは出玉を運ぶ負担は少ないです。
③:メダルの補充
お客様の遊技台で当たりが連続すると、排出されるメダルが不足し、スロット台の画面にエラーが表示されます。
メダルを補充しないとエラーは解消できないため、メダルが入っている補充ケースを使ってメダルの補充を行います。
基本的には専用のカギを使い、スロットを開け、中にあるタンク部分にメダルを補充するのですが、
店舗によってはメダルが不足すると自動的にメダルを供給するシステムを完備している場合もあります。
自動供給システムのある店舗では、基本的には機械的なトラブルが無い限り、メダルの補充作業は行いません。
また、お客様がなかなか当たりを引けず、遊技台のタンク内がメダルで溢れかえってしまってもエラーは発生します。
その際にはタンク内からメダルを取り除くことになるので、
スロット台はメダルの補充と除去、2つの作業があると考えてもらっていいでしょう。
④スロット台の清掃作業
パチンココーナーと同様、遊技を終えたお客様のスロット台は清掃作業を行わなければなりません。
飲み物の空き缶やペットボトル、ゴミなどがあった場合には迅速に処理を行い、
スロット台の下皿やクレジットにメダルが残っていた場合は、カウンタースタッフや放送担当のスタッフに報告します。
カウンタースタッフの主な業務
「景品カウンター」と呼ばれる場所が主な持ち場となります。
出玉の残数があるICコインやカードをお客様から手渡された際に換金用の景品や、お菓子やタバコ、店舗内に展示してある様々な景品と交換することが主な業務となります。
換金用の景品は、基本的にICコインやカードを読み取る専用の機械を通すので、正確な数の景品が専用の機械から出てきますが、
金銭にかかわる業務なので、機械の正確さを信用し過ぎず、自分でもしっかりと確認する必要があります。
また、カウンタースタッフは他のコーナースタッフがお客様の呼び出しに対応できない際のヘルプとして作業を行う場面もあります。
景品の交換作業の際には、近日行われる新台入れ替えに関する情報もお客様に伝えなければならないので、どのコーナーに新台が入荷するのかを把握しておかなければなりません。
景品カウンターは、力仕事を行う場面は少ないものの、金銭や景品の在庫に関わってくる大事な業務を担当する場所でもありますので、責任を持って正確に業務を行う必要があると理解しておきましょう。
パチンコ店バイトの時給
結論からいうと、パチンコ屋さんのアルバイトの時給は一般的なアルバイトの時給より高いと言えます。
首都圏での時給は「1200円以上」、地方になると時給は「1000円以上」と、時給は高めです。
店舗によっては「入社祝い金」として5000円~10000円ほどのお金が支給されたり、「土日勤務は時給アップ」といった待遇があるところも。
アルバイトでもボーナスが支給されることもありますので、特別な手当てに関することは事前に求人情報でチェックしておくようにしましょう。
勤務時間やシフト
アルバイトに関しては「土日のみ」「週1日以上で自己申告制」「午前もしくは午後、どちらか3時間程度」といったように店舗によって勤務時間や働き方は異なるものの、
基本的には希望に沿ったシフトを組んでくれる場合が多いため、学生や主婦の方でも働きやすい仕事と言えるでしょう。
時期によっては深夜まで営業する「延長営業」があり、いつもより長い勤務をお願いされることもあります。
延長営業期間の遅番勤務は時給がアップしたり、特別手当が発生すること多いため、ガッツリ稼ぎたいという人は延長営業の時期に遅番で働いてみるのもいいでしょう。
パチンコ店でバイトをして良かったこと
パチンコ店で実際にアルバイトをして「良かった」と感じたことをご紹介します。
給与が高いので稼ぎやすい
上記でも説明しましたが、時給が高いので稼ぎやすいという点は非常に魅力的で満足のいくポイントです。
給与が高めに設定されているため、給与面に関して不満を抱くことはまず無いでしょう。
また、特別手当など、一般的なアルバイトには存在しないような良い待遇が存在するというのも嬉しいポイントの1つです。
お客様と仲良くなれたり、様々な情報が入りやすくなる
お客様と近い距離で働く職業なので、たくさんのお客様と仲良くなり、楽しく働くことができます。
また、パチンコ店には様々な職種の方が出入りし、遊技を楽しむため、普通に生活しているだけでは決して知ることのできないような耳寄りな情報やお得な情報を聞くことができます。
仕事をしていると大変に感じてしまう時もありますが、来店してくださるお客様が「頑張ってるね」というような励ましの言葉をかけてくださることもあり、そのやり取りが嬉しく感じたりもしました。
希望した時間に働けるので、仕事に生活リズムを乱されない
勤務時間・シフトは事前に希望を出しておけば、自分の希望した通りになるため、
仕事の時間に振り回されることなく、自分のペースで生活しつつ、無理なく働くことが出来ます。
また、大学生の方に対しては学校の授業や行事を優先してくれる傾向があるので、
大学に行きつつ、しっかりバイトで稼ぎたい人にとっては非常に良い環境だと思います。
パチンコ店でバイトをして辛かったこと
どんなアルバイトでもそうですが、仕事というのは楽しいことばかりではありません。
ここからはパチンコ店で実際にアルバイトをして感じた「辛かったこと」をご紹介します。
店内の大音量に慣れるまでに時間がかかる
どこのパチンコ店でも共通することなのですが、店内はBGMだけでなく、
遊技台からも大きな音が出ているので、店舗内はかなり大きな音が鳴り響いています。
大音量に耳が慣れるには少し時間がかかるため、働き始めの頃は少々つらく感じました。
ただ、働き続けているうちに耳が慣れてしまうと大音量も気にならなくなるため、それほど大きな苦痛になるというわけではありません。
休憩以外はほとんど立ちっぱなし
ホールで業務を行っている際は、基本的に立った状態になります。
多くのお客様に見られても恥ずかしくないよう、背筋を伸ばししっかりと立った状態を維持しなければなりません。
普段から正しい姿勢を保って生活している人は辛く感じませんが、
猫背気味で生活を送っている人にとっては慣れるまで少々辛く感じてしまうでしょう。
ドル箱を運ぶ際、腰に負担がかかる
お客様のドル箱を上げ下げしたり、遊技を終了したお客様のドル箱を計数機まで運び、流す作業をする際、どうしても腰に負担がかかってしまいます。
仕事を長く続けていると慢性的な腰痛に悩まされてしまうということもあります。
ただ、最近は遊技台に「各台計数システム」があり、お客様自身でパチンコ玉やメダルを流すようになっている店舗がほとんどなので、
以前に比べると業務で腰や肩などを痛めるということは格段に減りました。
こんな人におすすめ
パチンコ店で働くことをおすすめできるのは以下のようなタイプの方です。
・自分の都合の良い時間にとにかくしっかり稼ぎたい
・立ちっぱなしが苦にならない
・バイトを掛け持ちしたい
・体を動かすのが好き
ただ、向き不向きは実際に働いてみないことには分からないので、上記は参考程度にお考え下さい。
まとめ
時給が高いだけでなく、希望する勤務時間などにも柔軟に対応してくれることが多いため、
生活の中の限られた時間でしっかり稼ぎたいという方や、大学生や主婦の方などにとっても非常に魅力的なアルバイトと言えるでしょう。
パチンコやスロットなどを経験したことが無い人でも、仕事の流れや仕組みが分かれば楽しく働くことが出来るので、
興味がある方はぜひ1度、求人広告などに目を通してみることをおすすめします。