どうも、ポケモン好きのエナ(@kii_ena)です。
本記事では、ニンテンドースイッチ用ソフト「ポケットモンスター スカーレット」、「ポケットモンスターバイオレット」のプレイした感想を紹介していきます!
本記事のレビューは、「ポケットモンスター バイオレット」をベースとしてプレイし、紹介しています。
「ポケモンSV(スカーレット・バイオレット)」とは
本作は、ニンテンドースイッチ用ソフトとして発売され、ポケットモンスターシリーズの完全新作の9作目となる作品。
シリーズ初のオープンワールドが採用されており、ストーリー進行の順序が特に決められていません。
そのため、従来のポケモンシリーズよりも自由性の高いシステムが特徴となっており、3つ存在するシナリオのうち、どれを進めていっても良い、という形でゲームを楽しむことができます。
まずポケモンリーグを目指したい場合は、各地のジムに挑戦したり・・・
ライドポケモンであるコライドンorミライドンに、冒険に役立つ「がけのぼり」や「かっくう」といったライド技を覚えさせたい人は、ぬしポケモンを倒したり・・・
わざマシンの作成できる種類を増やしたい場合は、各地にいる「スター団」を倒してまわったり・・・
と、自分の好きなシナリオを選び、進めていくことができます。
ポケットモンスター ソード・シールド以来の完全新作であり、初のオープンワールド採用という点が大きな話題を呼び、発売から1週間以内で累計販売本数が1000万本を突破。
このうち、国内販売本数は400万本となっており、
発売から1週間以内に国内販売数が340万本を突破した「スプラトゥーン3」の記録を超え、今もなお、世界中から大きな注目を集めています。
良かった点&おすすめポイント
まずは、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」を実際にプレイしてみて、良かったと感じた点や、おすすめポイントをご紹介していきます。
広大な世界の冒険が楽しめる、シリーズ初のオープンワールド
ニンテンドースイッチ用の作品として発売された本作は、ポケットモンスターシリーズで初となるオープンワールドが採用されており、
広大なフィールドを探索できる本作は、発売開始前より世界中から多くの注目を集めていました。
冒険の舞台となるパルデア地方の広さは、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」などのオープンワールドのゲームと比較すると、
本作はライドポケモンによる移動が基本になるということもあり、フィールドの規模はすこしせまく感じるものの、
山脈や洞窟だけでなく、街なども、高低差をうまく利用したフィールドとなっているため、感覚的なせまさを感じさせないための工夫が随所に施されていると思いました。
ライドポケモンに乗れば、建物の屋根の上に登ることができ、アイテムだけでなく、技マシンなども入手することも可能です。
戦略をさらに広げる新たなシステム「テラスタル」
過去に、「メガシンカ」や「キョダイマックス(ダイマックス)」など、様々なバトルシステムが登場したポケモンシリーズですが、
本作では、「テラスタル」という新たなバトルシステムが登場しました。
「テラスタル」は、各ポケモンごとにテラスタイプと呼ばれる異なる属性が存在し、テラスタルに必要なエネルギーが溜まることによって、ポケモンのタイプを異なるものに変化させたり、基本のタイプをさらに強化することが可能となる戦闘システム。
テラスタルに必要なパワーが溜まっていれば、任意のタイミングでテラスタルによってポケモンのタイプを変えることができるため、
「じめん」タイプの技が弱点のポケモンの場合は、「ひこう」タイプにテラスタルすることにより、相手の攻撃を半減、無効化する、といった戦略をとることも可能です。
上記の画像の場合、カイリューのテラスタイプは「はがね」になっているため、
ひこう&ドラゴンタイプのカイリューに対し、こおりタイプの技で4倍ダメージを狙ってくるタイミングでテラスタルすれば、相手のこおりタイプの技を半減することが可能となります。
ライドポケモンによって、様々な地域の冒険が可能に!
本作のパッケージにも登場している「コライドン」と「ミライドン」ですが、
この2匹は「ライドポケモン」呼ばれており、主人公を乗せ、様々なフィールドを移動することが可能となっています。
ストーリーの序盤では、ライドポケモンも通常の移動しか行うことはできませんが、
「ぬしポケモン」と呼ばれる特別なポケモンを倒すことにより、「ライド技」とよばれる特技を習得が可能。
習得したライド技に応じて、以下のようなアクション(移動)ができるようになります。
・移動速度が上昇する「ダッシュ」
・水の上や海の上を移動することができる「なみのり」
・通常よりも高く跳べるようになる「大ジャンプ」
・空を飛べるようになる「かっくう」
・通常では登ることができない急な角度の崖を登れるようになる「がけのぼり」
過去作で行えた特別なアクションや移動といえば、「なみのり」や「ロッククライム」といった特殊な地域やフィールドを進むためのもので、
その「ひでんわざ」の多くは、使用できる箇所が限定されていたため、フィールドを移動する際に爽快感や楽しさを感じることはありませんでした。
しかし、本作のライド技では、「かっくう」を使用すれば「そらをとぶ」を使わなくても大空を飛ぶことができ、急な斜面や崖なども「がけのぼり」でガンガン登っていき、道なき道を進むことが可能。
そのため、ほぼ道なりに進んでいた過去作とは違い、ライド技によって道を外れて進めるようになった移動は、ポケモンバトルや図鑑完成とは異なる楽しさが味わえるようになりました。
ライド技を習得すれば、序盤では訪れることができなかった場所にも行くことが可能になり、場所によっては最終進化系のレアポケモンに遭遇することも・・・
仲間と協力し、強力なポケモンに立ち向かう「テラレイドバトル」
本作では、最大4人の仲間と協力して野生のポケモンに挑むことができる「テラレイドバトル」が初登場。
テラレイドバトルは、フィールドの様々な場所に存在する光り輝く結晶を調べることにより、挑戦することができます。
テラレイドバトルは、過去作のポケットモンスター ソード・シールドで登場した「マックスレイドバトル」と同様、味方が4人、相手ポケモンが1体という形式でのバトルになりますが、
威力が高い攻撃であれば、一撃で相手を倒すことが可能など、マックスレイドバトルとは異なる点が存在します。
また、レイドバトルでは、フィールドには現れないレアなポケモンや、高レベルのポケモンが登場するため、バトルだけでなく、図鑑埋めや捕獲といった要素の面でも楽しめます。
未来と過去?特別な姿をしている「パラドックスポケモン」
本作では、通常の姿とは異なる「パラドックスポケモン」と呼ばれている特別な姿をしたポケモンが登場。
パラドックスポケモンは、現代のポケモンと姿が異なるだけでなく、タイプも異なるという特徴があります。
「ポケットモンスター スカーレット」では、野性味あふれる古代の姿をしたパラドックスポケモンが主に登場します。
「ポケットモンスター バイオレット」では、近未来のロボットのような姿をしたパラドックスポケモンが主に登場します。
バージョンによって、出現するパラドックスポケモンの姿が大きく異なるため、
パラドックスポケモンは、スカーレットとバイオレット、どちらのバージョンを選ぶかという基準の1つとしても楽しめる要素となっています。
様々な効果が期待できる「サンドイッチ作り」
過去作には、「ポフィン」や「カレー」といった料理の作成システムが存在しましたが、
本作では、食べるとフィールドで様々な恩恵が受けることができる「サンドイッチ」を作るシステムが初登場。
本作では、フィールドやお店などで食材を入手し、使用することで「サンドイッチ」を作ることが可能。使用する食材の組み合わせによって、ポケモンの捕獲に役立つさまざまな効果が発動します。
サンドイッチを食べることによって、
・色違いポケモンの出現率が上がる
・特定のタイプのポケモンの出現率が上がる
・サイズの小さなポケモンや、サイズの大きなポケモンが出やすくなる
といった様々な効果が発動します。
さまざまな効果の中でもわたしが1番良かったと感じた点は、やはり「色違いポケモンの出現率が上がる」という点でした。
光るおまもりといったアイテムや、国際孵化などでも色違いポケモンの出現率は上がりますが、
それでも、好きなポケモンや色違いの個体を出現させるというのは、かなり運に左右されるし、それなりに時間がかかります。
しかし、今作では、色違いポケモン入手の難点だった部分がサンドイッチ作りの登場により、
・色違いの出現率が上がる
・特定のタイプの出現率が上がる
上記の2点の効果がユーザーにとって非常に大きなポイントとなっています。
また、野生のポケモンの出現がシンボルエンカウントであることも合わせ、
戦闘に突入しなくても捕獲したい色違いポケモンの姿が目で確認できるという点も、非常に大きなポイントといえるでしょう。
過去最高レベルの難易度を誇るバトル「最強レイド」
最大4人で挑むことができるレイドバトルには、「最強レイド」と呼ばれる高難易度のポケモンバトルが存在し、
この最強レイドには、ただ普通に育成したポケモンでは歯が立たないような高レベルの強いポケモンが登場します。
わたしも最強レイドに初めて挑む際には上記のような考えを持っていました。
そして、ストーリー進行の際に育成したレベル100の手持ちポケモンを使用し、最強レイドに挑戦しました。
が、その結果は、体力を半分も減らすことができずに惨敗というかたちで終わりを迎えました・・・
その後、個体値の強化と技構成の見直しをし、数回挑戦することでようやく勝つことができましたが、
上記のような甘い考えで挑むと、手も足も出ず、無残に負けてしまうほど、最強レイドバトルは非常に高い難易度となっています。
しかし、難易度が高い分、倒した際に入手できるポケモンはステータスが高く、過去作に登場した御三家など、通常のプレイでは入手できないレアなポケモンを入手することもできます。
たとえば、過去に最強レイドに登場したポケモンだと、最強エースバーンや、
テラスタイプが「みずタイプ」の最強ピカチュウ、
歴代シリーズの中でも人気が高い最強ゲッコウガなど
他にも御三家だけでなく、通常では手に入らない夢特性のポケモンなども多く登場しています。
また、最強レイドは通常のレイドよりも報酬が豪華になっているため、挑戦するメリットも非常に大きいといえるでしょう。
気になったところ
ここからは、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」を実際にプレイしてみて、気になった点をご紹介していきます。
「最強レイド」は、子どもやシリーズ初心者がクリアするには難易度が高い。
倒すとレアなポケモンや、めずらしいアイテムや技マシンが入手できる「最強レイド」ですが、
難易度の段階が分けられていないため、さいきょうポケモンを入手するには、初心者であってもレベル100の強力なポケモンと戦い、勝たなければならないという状態になっています。
歴代シリーズをひと通りクリアしてきているユーザーでも、ギリギリ勝てるかどうかというくらいの強さのポケモンを倒さなければならないため、
ポケモンシリーズ初心者の方や、小さいお子さんにとっては、少しきびしい難易度のイベントではないかと感じました。
2023年4月現在、まだ発売から1年も経っていないため、今後のアップデートによって何らかの方法で多くのユーザーが最強レイド限定のポケモンを入手できるよう、調整が入ってほしいところですね。
レイドバトルでの行動順や、相手のHPの表示不具合
通常のバトルとは違い、4対1でのバトルになるせいか、
相手の攻撃直後にこちらが繰り出した技が相手の次の攻撃よりも遅く発動するといったこともめずらしくありません。
一定のダメージを与える、もしくは敵の残HPが一定の数値になった場合に、こちらの行動順よりも早く敵がシールドを展開するくらいならいいのですが、
攻撃→マヒなどの状態異常という連続行動になることもめずらしくなく、
場合によっては何も行動できないまま、一方的に落とされる場合もあるため、この仕様に関しては、少々ストレスを感じると思いました。
ほかにも、HPをすべて削り切ったにも関わらず、次のターンで相手の残HPのメーターが少し回復してしまうという不具合なども発生する場合があるため、
今後のアップデートで徐々に修正されていくことを期待したいところですね。
「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」の評価・感想まとめ
・広大なオープンワールドでの冒険が楽し過ぎて、時間がドンドン溶けていく。
・ポケモンを探しつつ、さまざまな道具やわざマシンなども発見できるフィールドの探索が非常に面白い。
・複数人でポケモンを探しに行けるので、家族や友人と一緒にバトル以外の要素もかなり楽しめる。
・1人でも複数人でも楽しめる「レイドバトル」での協力プレイが楽しい。
・RPGや育成ゲーム好きはもちろん、switchを持っているなら買っておいて損はしない良作
発売後も世界中から注目を集めている「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」は、かなり満足のいくボリュームになっていますが、
今後の発売されるダウンロードコンテンツによって、本編とは異なるストーリーが追加されるため、今後、より満足できるゲームとして楽しむことができるでしょう。
歴代のポケモンシリーズをプレイしたことがあるユーザーはもちろん、ポケモンシリーズ初心者の方でも十分に楽しめるゲームとなっているので、
未プレイの方はぜひ、本作を遊んでみて欲しいと思います!