高齢者ドライバーによる交通事故のニュースがほぼ毎日のように報道されていますよね。。
自分の家族の中に高齢者ドライバーがいる方は
「もしウチの家族が加害者になったらどうしよう・・・」
そんな不安から家族会議で運転免許証の自主返納について、
高齢の両親、もしくは祖父母を交えて話し合いになった経験もあると思います。
しかし、なかなか運転をやめようとしない、なんていうこともあると思います。
運転する当事者にも免許の自主返納に応じられない様々な理由があることでしょう。
しかし、問題を先延ばしにすることで自分の家族が
交通事故の加害者になる可能性も年々、加齢とともに増してきます。
今回の記事は、過去に私の知人が
高齢者ドライバーの運転する車に追突され、この世を去ってしまった時の体験談、
事故直後の「被害者家族の様子」と「加害者家族の様子」や、
当時の事故の悲惨さなどを書いていきます。
記事を読んで
高齢者ドライバーの運転免許の自主返納について考えていただけると幸いです。
見通しの良い道で起きた悲惨な事故
事故当日、私の知人は休日だったこともあり、
自分の所有する軽自動車で彼女の家に向かっていました。
知人の自宅から彼女の家までは見通しの良い道路ばかりで
距離も4km程度でした。
彼女の家から50メートルほど手前の見通しの良い直線道路で
事故は起こりました。
右折しようと対向車が通り過ぎるのを待っていた知人の車の後部に
高齢者の女性が運転する車が追突。
追突された衝撃で知人の車は対向車線に飛び出しました。
そこに砂利を積んだ大型トラックが。
知人の車は大型トラックと正面衝突しました。
高齢者の女性が運転する車は知人の車とぶつかった衝撃で
対向車線とは逆の方向に逸れたので
運転手は軽傷で、車もへこんだだけでした。
しかし、知人が運転していた車は
大型トラックとの正面衝突により大破。
知人は助かる状態ではありませんでした。
加害者の証言によると追突した原因は
「考え事をしていて前をよく見ていなかった」
とのことです。
パトカーと消防車のサイレンを聞きつけた知人の彼女は
現場まで足を運びました。
知人はすでに救急車で搬送されていたため、
知人の彼女は彼氏の姿を見ることはありませんでしたが、
事故の現場で大破した知人の車を見て気を失いました。
その数時間後に目を覚ました知人の彼女に
家族から告げられたのは
「交通事故で○○君が亡くなった」
という言葉でした。
知人のお通夜
事故から数日後、知人のお通夜がとり行われました。
知人の彼女はご飯を食べることもままならぬ状態が数日続いたらしく、
目の下にはクマが出来ており、たった数日間で
別人のようにやせ細っていました。
知人の家族は、まだ息子が亡くなったという現実が受け入れられていないようで、
参列者と挨拶を交わす際にも、放心状態のような表情を終始浮かべていました。
会場には加害者とその家族の姿もありました。
加害者とその家族は、会場で被害者家族に会うなり
人目を気にすることなく、
大声で「申し訳ありません、申し訳ありません」と連呼し、
泣きながら何度も土下座を繰り返していました。
加害者のお孫さん(小学生くらい)も通夜に参列しており、
大粒の涙をこぼしながら
「おば、あちゃんが・・・ごめん、な、さい」と、
何度も知人の彼女とご家族に頭を下げていました・・・
知人の遺体は損傷が激しかったため、「納体袋」というもの入れられており、
故人の姿を見ることは出来ませんでした。
参列したあのお通夜は今まで一番心苦しいものとして記憶に残っています。。
事故を起こした高齢者ドライバーと加害者家族のその後
その後、加害者家族がどうなったかというと、
加害者本人は自責の念が強すぎるあまり、精神的な病気を患ってしまったため、
入院生活を送ることになりました。
加害者家族は事故の真相が広まってしまったため、地元に住みづらくなり、
勤めていた職場を自ら辞めることになりました。
そして加害者本人とその家族は共に、どこかの地方へと引っ越していったそうです。
さいごに
年々増加している高齢者ドライバーによる事故は
いつ自分や、自分たちの家族が加害者になってしまうかも分かりません。
高齢者ドライバーによる交通事故の「被害者」になる可能性を無くすことは出来ませんが、
高齢者ドライバーによる交通事故の「加害者」になる可能性は無くすことが出来ます。
この記事のような悲惨な事故が起きてしまう前に
「高齢者ドライバーの運転免許の自主返納」について考えてくださいますよう、
どうかよろしくお願いいたします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。